笑顔になれる桜名所・ベスト6!

 日本の春の象徴・「桜」。厳しい寒さが続いた冬を越えて、ようやく訪れた暖かな陽気。春風に誘われて、桜の花が咲き始める季節となりました。淡いピンク色の花たちは、愛でる人々を優しい気持ちにしてくれます。日常眺めていた殺風景な景色も、桜が咲いているというだけで美しく輝いて見えるから不思議です。

 桜前線は徐々に北上しており、鳥取県内の桜が開花するのももうまもなく。そこで今回は、東部・中部・西部各エリアに分けて、TOTTRIPオススメの桜名所を6つご紹介します。さあ、お弁当とカメラを持ってお花見に出かけましょう!



 鳥取県東部エリアのオススメスポット、まず最初は鹿野町の「鹿野城跡公園(しかのじょうせきこうえん)です。鹿野城は、戦国時代には尼子勢出身の武将・亀井茲矩(かめいこれのり)公が治めた山城。内堀、外堀、石垣が残る公園は、春ともなれば約500本のソメイヨシノが咲き誇り、往時の栄華を目の当たりにするような美しさになります。

 平成29年3月18日(土)~4月16日(日)は、「鹿野桜まつりが開催されます。期間中は様々なイベントが催される予定。また、5月7日(日)までの間は、18時~22時までぼんぼりの灯りでライトアップされるので、幻想的な夜桜を堪能することができますよ。

 もう一つの桜名所は、岩美町の「大岩駅(おおいわえき)。線路沿い、約1kmにわたって100本近い桜の木が立ち並んでおり、発着する列車を春の装いでお出迎え。車窓から眺めるもよし、大岩駅で下車してカメラを構えるもよし。のどかな田舎の列車と桜並木のコラボレーションは、絵になるワンシーンではないでしょうか。

●鹿野城跡公園(シカノジョウセキコウエン)
住所:〒689-0405 鳥取県鳥取市鹿野町鹿野
お問い合わせ:TEL 0857-22-3318(鳥取市観光案内所)
交通アクセス:鳥取駅から日ノ丸バス「鹿野線・鹿野行き」で74分、「立町」下車、徒歩15分。
URL:ふるさと鹿野観光情報


●大岩駅(オオイワエキ)
住所:〒681-0073 鳥取県岩美郡岩美町大谷
お問い合わせ:TEL 0857-72-3481(岩美町観光協会)
       ※営業時間/9:00~18:00
       ※定休日/月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
交通アクセス:鳥取駅からJR山陰本線「浜坂・城崎温泉方面行き」で19分、「大岩駅」下車。

URL:岩美町観光協会公式サイト

※写真撮影の際は周囲に十分気を付けてください。危険ですので、線路内には絶対立ち入らないでください。



 倉吉市のお花見スポットとして、まず第一に挙げられるのが打吹公園(うつぶきこうえん)。「日本さくら名所100選」「日本の都市公園100選」に選定されている、名所中の名所です。広い園内には散策路が巡らされており、池を配した和風庭園や小動物園、展望台など随所に見どころが。ゆっくりと散策しながら、桜の競演を楽しむことができます。

 平成29年4月1日(土)~5月20日(土)は「倉吉春まつり」が開催され、期間中の18時~22時は、大小約500のぼんぼりが点灯。また、開花シーズンは飲食の屋台も立ち並び、お花見の雰囲気を盛り上げてくれます。ツツジの名所でもあるので、桜が散った後の5月からは、色とりどりのツツジが園内を彩ります。

 打吹公園とはまた違う雰囲気で、倉吉市民に愛されている桜名所がこちら、曹洞宗の古刹「極楽寺(ごくらくじ)。境内にある大きなしだれ桜は樹齢約140年にもなる名木で、ソメイヨシノよりも濃いピンク色が実に艶やか。満開の時期は、まるでまるで桜色の滝がサーッと流れ落ちているような見事なしだれっぷり。お寺の雰囲気にピッタリマッチしていて、このシーズンは境内でカメラを構える方も数多く見受けられます。


●打吹公園(ウツブキコウエン)
住所:〒682-0824 鳥取県倉吉市仲ノ町
お問い合わせ:TEL 0858-22-1200(倉吉白壁土蔵群観光案内所)
交通アクセス:倉吉駅から日本交通バス「パークスクエア線・西倉吉行き」で17分、「市役所・打吹公園入口」下車、徒歩5分。
URL:倉吉観光情報公式サイト



●極楽寺(ゴクラクジ)
住所:〒682-0025 鳥取県倉吉市八屋130
お問い合わせ:TEL 0858-22-1200(倉吉白壁土蔵群観光案内所)
交通アクセス:倉吉駅から日本交通バス「市内線・関金線 他」で4分、「八ツ屋」下車、徒歩10分。
URL:倉吉観光情報公式サイト



 鳥取県西部エリア代表は、南部町の「法勝寺川土手(ほっしょうじがわどて)と、大山町の「豊房桜並木(とよふささくらなみき)です。

 法勝寺川の周辺は、法勝寺城山公園や妙見山までにわたり、700本以上の桜が植えられています。特に、穏やかな法勝寺川の流れを彩る川土手の桜並木は、のどかな里山の雰囲気も手伝ってホッとひと息つける眺めです。今年の南部町さくらまつりは、平成29年3月24日(金)~4月10日(月)に開催。期間中は毎日18時~22時までぼんぼりが灯り、桜並木がライトアップされます。また、4月8日(土)・9日(日)は、「法勝寺一式飾り」が展示されるなどイベントも盛りだくさん。桜とともに、南部町の伝統文化にも親しんでください。

 さて、最後にご紹介する桜名所は、大山町にある「豊房桜並木。“隠れた名所”として地元民が太鼓判を押す穴場スポットで、大山町豊房地区を走る県道305号線の両側、約200mにわたって桜の木が立ち並んでいるのです。青空に向かってのびのびと枝を広げる桜並木の上には、その頂にまだ雪を残している雄壮な大山が。また、逆にふもとのように視線を向けると、なんと青い日本海を望むことができます。「桜と大山と日本海」と、トリプルの景勝が楽しめる贅沢なスポットにぜひ一度足を運んでみてください。


●法勝寺川土手(ホッショウジガワドテ)
住所:〒683-0351 鳥取県西伯郡南部町法勝寺
お問い合わせ:TEL 0859-30-4822(南部町観光協会)
交通アクセス:米子駅から日ノ丸バス「上長田・大木屋線・上長田・法勝寺・大木屋行き、東長田線・金山行き」で22分、「法勝寺上」下車、徒歩5分。
URL:南部町観光協会公式サイト



●豊房桜並木(トヨフササクラナミキ)
住所:〒689-3316 鳥取県西伯郡大山町豊房
お問い合わせ:TEL 0859-52-2502(大山町観光案内所)
       ※営業時間/8:00~18:30 ※定休日/年中無休
交通アクセス:JR大山口駅から車で約20分。
URL:山陰・大山の旅 D-CLUB公式サイト



 桜の花たちは、咲き始め・満開の頃・散り際と、それぞれのタイミングで違う情景を私たちに見せてくれます。ワンシーズンに何度花見をしても飽きないのは、桜ならではですね。

 そうした瞬間を見逃すまいと、桜の木の下にはたくさんの人々が集います。淡いピンク色の花たちを愛おしそうに見上げるその表情は、必ずと言っていいほど皆笑顔。それはきっと、桜がくれる幸せな“春のマジック”なのではないでしょうか。

 あなたが笑顔の時間を共有したい人は誰ですか。家族? 友達? 恋人? その人と一緒にぜひ鳥取の桜名所へ足を運んでみてください。