用瀬流しびな行事

江戸時代から続く伝統行事、旧暦の3月3日、鳥取市用瀬町では、男女一対の紙雛を桟俵に乗せて無病息災を祈りながら千代川に流します。
今年は4月21日(火)(毎年旧暦3月3日)に実施されます。
当日訪れた方々も「流しびな」を購入されれば、祈りをこめて流していただけます。
流しびな行事が行われる用瀬の町中では、その家に古くから伝わるひな人形や、ひな人形にまつわるものなどを飾り、個人の家や玄関先を開放しており、楽しみながら町歩きもできます。

流しびな行事詳細
日本のひな祭りのルーツは、3世紀前後の古代中国で行っていた風習に基づくといわれています。中国では、“季節の変わり目は災いをもたらす邪気が入りやすい”と考えられ、3月最初の巳の日=上巳(じょうみ)に水辺で禊(みそぎ)を行ったり、盃を水に流して自分のところに流れ着くまでに詩歌を読む「曲水の宴(きょくすいのうたげ)」を行う風習がありました。これがやがて日本に伝えられ、禊(みそぎ)の神事と結びつき、平安時代には川のほとりに男女が集まり、災厄を祓う「上巳の祓い」として、「曲水の宴」を催したり、草木や紙などでかたどった人形(ひとがた)で自分の体をなでて穢れを移し、川や海へ流す儀式が行われるようになり、現在の「流し雛」の由来と言われています。